2012年02月27日

フリアミスタせんせいの進路指導(十三回目B)

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「わぁーー! この子かわいいですねっ!!」
「んー、そうですか?」

今日もフリアミスタさんのところにお邪魔しているキータ。
つぶらな瞳のイタチ型のぬいぐるみを持ち上げて大喜びです。

「なぜかその顔、私には小憎らしく見えるんですけどねぇ」

可愛く作ったつもりではあるんですけど、と
心底不思議そうに首をひねる首をひねるフリアミスタさん。

「あれ、このボタンなんですか?」
「あ……それは」

イタチのぬいぐるみのお腹に何か書かれたボタンを見つけて、
キータは即ポチッと押しました。

みょんみょんみょんみょん

「にゃー!? 頭痛が痛いですっ!」
「ちょっ、なにやってんれすかスカポンタン!!」

ぬいぐるみの口から発生した謎の音波でウギギギとなるキータ。
フリアミスタさんは慌ててキータからぬいぐるみを引ったくり
お腹のスイッチを押して音波をストップさせました。

ぬいぐるみの正式名称は"Quick Baffle”略してQB君。
わけがわからなくなる妨害電波を発するオートマタだったのです。



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posted by りの at 22:26| Comment(0) | キータの日記

2012年02月26日

ユアちゃんペロペロ(十三回目A)

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「…………あの、お願いした武器、できました、か?」
「わ、びっくりしました」

キータが自分のテントでいつものようにハンマーを振っていると、
お客様が入口からひょこっと顔を覗かせました。

彼女はユアさん。少し内気でおっとりした人狼の女の子です。
今日は、キータに頼んでいた二つの武器を取りにきたのでした。

「はい! もちろん大丈夫ですよ!!」

キータは待っていましたとばかりに、
木の台に乗せておいた二組の武器をユアさんに見せました。

「月鎌と、剣です! しっかり付加効果も載ってますよ!!」
「ありがとうございま……す………」

しっかりと作られた武器を見てほっとするユアさん。
ですがその表情は、それを指し示すキータの手を見て曇ります。

キータの手には、潰れた血マメの痕がいくつも残っていたのです。


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posted by りの at 03:31| Comment(0) | キータの日記

2012年02月24日

天才科学少女フリアミスタさん(十二回目C)

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「こんにちはー! わ、これなんですかー?」
「へ? あ、いらっしゃーい……って!
な−にを覗き込んでんですか! それはトラップですよ!」

今日のキータは勉強のために出張中です。
やってきたのは天才科学少女と名高きフリアミスタさんの野営地。

「それは、罠が起動すると中に入ってる流動体が一気に膨張して、
あとはプログラムした電気信号に従って動くわけですよ」
「ふぇー、生きてるみたいですね」
「自己判断能力はないから、生き物というにはお粗末ですね」
「これ、なに食べるんですか?」
「だから生き物じゃないと……まぁ、単2電池ふたつ、ですかね」

キータの矢継ぎ早の質問に、なんだかんだと言いながらも律儀に
答えてあげるフリアミスタさんでした。


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posted by りの at 01:34| Comment(0) | キータの日記

2012年02月19日

13回目の日記の続き(十三回目@)

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「あれ? まっしろ……です」

テーブルの上に広げた真っ白なメッセージカードを見て、
メリムさんは目をパチパチと瞬かせて不思議そうに呟きました。

そのテーブルに置かれているのは、綺麗な包装紙に包まれた紙の箱。
綺麗に解かれたふわふわのピンクのリボン。
皿の上に乗せられた、ひとかけらのチョコブラウニー。

それらは全て、キータが遠くエスタの街から
メリムに宛てて送ってきた、バレンタインの贈りものでした。

セルフォリーフのバレンタインでは、チョコレートのお菓子に
メッセージを添えて送るのが一般的です。
ですが、キータから送られてきたメッセージカードには、
何の言葉も書かれてはいなかったのでした。


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posted by りの at 13:17| Comment(0) | キータの日記

2012年02月16日

ごく普通のごく平凡な美人さん(十二回目B)

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「武器を一つ作ってくださいな〜」
「はいっ! お任せ……ひゃあああああああああああッ!?」

今日のお客様はアルカさん。ごく普通でごく平凡な女の人です。
ちょっと普通じゃないところは、彼女がすごく美人さんなところと、
キラーオクトパスとうみねこが同伴していることでした。

「しゃぶっていいか?」
「依頼を請けるか否か、その決断が未来を定めるだろう」

なんか二匹ともこっちをじーっと見ながらなんか言ってます。

「いえあの、しゃぶらないでください……!
 お仕事ちゃんと請けるからそんな目で見つめないでください!!」

無駄に威圧感を発する一杯と一羽にびびりまくるキータでした。


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posted by りの at 03:49| Comment(0) | キータの日記