2011年10月19日

キータ:二回目C


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「あのー、合成を引き受けてくれるって聞いたんですけどー」
「あっ、はい。引き受けてます!」

今日のキータはお客様です。
あんまり荷物が多いとダメだから減らしてきなさいと腐乱さんから言われて、いらない荷物を合成して貰いにきたのでした。

キータの目にとまったのは、ちっちゃな子でした。
いいとこの子らしい小奇麗な服と、手にした鳥篭が印象的です。


―――――――――――――――――――<本文続き>―――――――――――――――――



「キータです! 合成よろしくお願いします!!」
「あっ、ボクはチェルシーです。よろしく……」

ぺこりぺこりと頭を下げる二人。
どちらもちびっこなので、たいへん微笑ましい光景です。

「えっと、それで、どんな合成がお望みですか?」
「すごいヤツをお願いします!」
「わ、分かりました! すごいのですね! がんばります!!」

お客様のムチャ振りにも健気に応えるチェルシーさんなのでした。

「あっ、じゃなくて、アイテム! 合成するアイテムです!!」
「はいっ! ちゃんと持ってきてます!!」
「ですよね……良かったぁ。それじゃ、出して貰えますか?」

無事にお仕事の話ができたとホッとするチェルシーさん。
この子は実のところキータより四つも年下なのですが、間違いなくキータよりずっとしっかりした子なのは間違いありません。

「じゃーん」

自分で効果音を口にしながらアイテムを取り出すキータ。

「この果実とミルクを合成してください!」

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両手それぞれ一個づつ、野菜とミルクを載せてキータは言います。
そう、野菜とミルクなのです。

「え? え? あの……ちょっと待って…………」
「できれば武器の材料的なものが希望です! ぜひ!!」

それはもう畳み掛けるようなムチャ振りでした。

「ま、待って! 待ってください!! 果実! 果実ないです!!
あと食べ物からはたぶん武器の材料は合成されません!!」

涙目で訴えかけるチェルシーさんに、自分の手の上を見るキータ。
野菜とミルクでした。ノット果実とミルクです。

えらい錬金術師でもなければ野菜を即果実にはできません。

「あ、まちがえちゃいましたっ!」
「ですよね……」

がくーん、と肩を落とすチェルシーさん。
でもチェルシーさんはいいとこの子なので、『ふざけんな!』とちゃぶ台をひっくり返したりはしないのでした。

「それじゃ、ちょっと取ってきますね!」
「分かりましたー」

ちょっとだけ困った顔をしながらも、チェルシーさんは慌てて走っていくキータを見送ります。

「あ、ここ、野薔薇ちゃんが出るそうだから気をつけてくださいー」
「はい! チェルシーさんも、アップルさんに気をつけてー」

お互いそう言って、二人は別れました。


しかし、チェルシーさんは知らなかったのです。
キータがちょっとありえないくらい遠くから来たということを。

実は、キータは合成職人さんをお探しているうちに自分のエリアの外までうっかりと飛び出していたのでした。

そして……チェルシーさんのいたエリアまでの道が分からなくなったキータは、そのまま戻ってこなかったのです。





後日、キータが慌てて送ってきたつたない言葉の謝罪のお手紙に、
チェルシーさんはちょっとだけ苦笑して、お返事を書きました。

『今度また会ったら、ちゃんとご依頼お願いしますね』と。



ゲストさん:チェルシー・ベルトットさん

<作者>

今回、木漏れ日の検索設定の意味を理解してなくて、距離が離れているのに生産のお願いをしていました。

本当に申し訳ありません。

チェルシーさんのPLさんに謝罪させて頂いたところ、このブログでこの話を使用して良いよー、というお許しを頂いたので、今回の記事を投稿させて頂きました。

本当にありがとうございました。いつかお近くで待機することがあれば、必ずや合成依頼させていただきます!

posted by りの at 20:53| Comment(0) | キータの日記
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