
現在セルフォリーフで活躍する旅人たち:
けしからん部門:キータさん……1票
「えええええええっ! わたしって、けしからんですか!?」
自分の名前が出てると言われて渡された新聞。
そこにはちっちゃいながらもキータの名前が印刷されてます。
「ど、どこがなのでしょうか! はっ、もしかしてアレですか!?
もう三日もお風呂はいってないのがマズかったとか・・・!」
混乱して思わずいらんことを口走ってしまうキータでした。
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フォローに入ったのは新聞を持って来てくれた方です。
『いえいえ、投票者のコメントをちゃんと読んでください』
そう言われてみると、コメントとして健康的なのが良いだとかそういったニュアンスのことが書かれています。
「あ、そういうことなら自信はあります!
こっちにきてから美味しいもの食べてるし絶好調なんですよ!」
腕をぐるんぐるん回して絶好調をアピール。
エロスとか書いてますがそこはよく分かってないキータでした。
しかし、ひとつおおきな疑問が残ります。
「でも、どうしてそれが“けしからん”になるんでしょう?」
『“けしからん”の基準も人それぞれですからね』
キータの話し相手は、肩をすくめるように触手をくねらせました。
新聞を持って来てくれたのは、キータが以前にお世話になった、
恐怖のエロ触手モンスターさんだったのです。
『それじゃあ、またそのうち』
「あっ、はいっ! わざわざありがとうございました!!」
触手に絡めたiPhoneに打ちこんだ別れの言葉をキータに見せて、
ネチャネチャと音を立てて草原を森の方へと這って行きます。

「お気をつけてー」
粘液の跡を残して去っていく姿にいつまでも手を振るキータに、
エロ触手モンスターさんも触手を振り返してくれたのでした。
ゲストさん:恐怖のエロ触手モンスターさん