2012年02月05日

ムチでぺしぺし(十一回目A)


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「それじゃお願いします! その標的をぺしぺししてください!!」
「……うーん、ホントにこれ意味あるの?」
「はい! かなり!!」
「こういう使い方、あんまり得意ってわけじゃないんだけどなぁ」

藁束で作った標的を前に、アウラルさんは仕方ないと溜息を吐くと
伸ばした自分の蔦でポリポリと頬を掻きました。

今日はキータのところにちょいと遊びに寄ってみたアウラルさん。
いきなり武器作りの手伝いをお願いされたのです。

「はじめてのムチ作りのために、ぜひともアウラルさんの蔦の
 ぺしぺしを参考にさせていただきたいのです!」

アルラウネという植物型モンスターの種族であるアウラルさんは
自分の下半身の実から伸びた蔦を自由に使うことができます。
キータはその蔦でぺちぺちするときの動きにムチ作りのヒントが
隠されているに違いないと目をつけたのです。


―――――――――――――――――――<本文続き>―――――――――――――――――



ぱしっ! ぱしっ! ぱしんっ!!

「おおー、なるほどなるほど……これがこうなって…………!」
「……なんかちょっと恥ずかしいね、これ」

ムチが標的を叩くたび、いちいちキータが感嘆の声を上げながら
動きを細かくメモするのでなんだか落ち着きません。

「いえいえ恥ずかしくなんてないです! ステキですよ!!」

よっぽどムチ作りのアイデアが煮詰まっていたのかさっきから
テンションがやたら高いキータでした。

「あ、そうです! 今度はわたしを蔦で叩いて貰えませんか?
 正面のほうからパシーンってお願いします!!」
「……………それはダメ。禁止」

言う通りにしたらなんだかヘンな世界にいっちゃいそうなので、
さすがにアウラルさんは拒否したのでした。





その翌日。
研究の成果を見に、キータところに寄って見たアウラルさん。

パシィ!!

「ありがとうございましたっ! アウラルさんの協力のお陰で
 ちゃんと依頼どおりの武器が完成しましたよ!!」

そこでは、軽やかな打撃音を響かせるムチを手にしたキータが
満面の笑みを浮かべて標的相手に最後の調整をしていました。

でもそのムチは春菊でした。

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「えー」
「見てください、アウラルさんの蔦の動きを参考にしてムチの
 硬さとしなやかさを調整したんですよ!」

確かによくしなってるし打撃音も軽やかです。

「むしろ春菊をどうやってムチにしたのか気になるんだけど」
「それは頑張ったらなんとかなりました!」
「なんとかなったんだ……」

そう、セルフォリーフでは春菊は材料なのです。
加工したら武器になるくらいだから、そのまんまムチに加工が
できたとしても何の不思議もないのです。

なんだか納得いかない気持ちのアウラルさんをよそに、
春菊ムチの打撃音は、軽やかに青い空へと消えていくのでした。



ゲストさん:アウラルさん


posted by りの at 00:14| Comment(2) | キータの日記
この記事へのコメント
こちらでははじめまして。アウラルのPLみみすけです。
またアウラルを使っていただいて有難うございます!蔓でぽりぽりするアウラル可愛いです…!
確かに研究の成果が春菊に、ってなったら何か釈然としなさそうですw
それにしてもキータさんは凍えそうになってたり矢が刺さったり不幸属性がついてるような…w
いつも日記楽しく読ませていただいてます!応援してます。
六命では今後も宜しくお願いします〜><
Posted by みみすけ at 2012年02月05日 00:56
おおお、わざわざご感想ありがとうございました!
こちらこそ、アウラルさんを使わせていただいてありがとうございます!!
ムチ作成の依頼を頂いたので、蔦のぺしぺしを思い出してムチと合わせてネタにさせて頂きました。
キータはギャグキャラ補正があるので打たれ強いのです大丈夫。へっちゃらです!
でもしょっちゅう飢えに苦しんだりしてるのは中の人の戦略ミスだったりもします(オイ)
応援ありがとうございます! こちらこそ、今後ともよろしくお願いします!
Posted by りの at 2012年02月05日 14:54
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