2012年03月20日

天使と悪魔に会った話(十四回目C)

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「もしもーし」
「はーい……わわっ、妖精さんですか?」

今日のお客様はちっちゃい女の子二人組みでした。
120センチのミニチュアなサイズに、
キータはびっくりしながら妖精さんかと首をかしげます。

「妖精じゃありません。種族でいうなら、僕は悪魔です!」
「それで私は天使だよ〜」

「ええええええ…!?」

ちっちゃさで妖精と間違われたのに腹が立ったのか、
ムッとした様子の悪魔さんと、気にせず笑顔の天使さん。

お二人はレティさんとミュアルさん。
なんとお二人は本物の天使と悪魔さんなのでした。


―――――――――――――――――――<本文続き>―――――――――――――――――



「うわーうわーうわー、天使さんと悪魔さんですか!」
「だからそうですって」
「すごいです! 妖精さんだけじゃなくて
天使さんと悪魔さんにも会えるなんて、感動しました!!」
「そ、そうですか……」

お話の中だけの存在だと思っていた天使と悪魔が目の前に
現れたのですから、キータの興奮は留まるところを知りません。

「わわ、ちゃんと羽根と尻尾があるんですね!」
「まぁそれなりには」
「やっぱりお二人とも
神様とかのお遣いでいらっしゃったんでしょうか!?」
「そういうのはちょっと」

キータの最初の言葉にムキになって前に出て答えたせいで、
目を輝かせたキータの質問攻めにあうミュアルさん。
子供のテンションの高さに押され気味です。

そこに、パンパンと手を叩く音。

「はいはい、落ち着いて落ち着いてー」

ミュアルさんのキータの間にさりげなく割り込んで、
レティさんが質問タイムを終わらせました。

「あのね。そういう使命とかは、簡単に言っちゃダメなの」
「あっ、そうですよね! ごめんなさい!!」

使命があるかどうかはあえて口にしないレティさんですが、
キータは反省するのに夢中で気づいてません。

「でも、キータちゃんが私達のこと助けてくれるなら、
ぜひやってほしいことがあるんだけど、聞いてくれるかな?」
「なんでも言ってください!」

こっくんこっくん頷くキータ。
それならばと、レティさんは芝居がかった仕草で言います。

「私たちの武器をつくってくださいな」
「はい! がんばって最高の武器を作ります!!」

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握りこぶしで即了解するキータでした。

こうして、キータはまた一つ、
やり甲斐のあるお仕事を引き受けることができたのです。





「いいのかなぁ……」
「んー、いいんじゃない? 本人も嬉しそうだったし♪」

そうして、キータにお仕事をくれた天使さんと悪魔さんは、
ふわふわとことこと去っていくのでした。



ゲストさん:レティさん&ミュアルさん

posted by りの at 13:11| Comment(0) | キータの日記
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